宮崎台の歯医者、カウンセリングを重視しているパーク歯科クリニックのブログです。

ブログ

口腔と食事について

2018.7.6(金)
4月の国際オーソモレキュラー医学会から色々忙しく、
ブログの更新がなかなかできませんでした。
またなるべく継続的にブログ更新をしていきたいと思います。

さて、
一般の歯科治療では、
口腔内に介入してむし歯や歯周病といった疾患の治療、予防を目指していますが、
今では私はそれだけでは片手落ちであると考えております。

口腔に直接介入して何かを施したとしても、生体側に問題があれば根本的な問題解決にはなっていないと思うようになりました。

例えばむし歯で来院された患者さんのむし歯を全て治療したとしてもそれが「完治」したということにはなりません。
適切なブラッシングによりプラークコントロールをするのはもちろんですが、
砂糖や糖質の多い食生活を改めないと再びいつむし歯になってもおかしくないのです。

歯周病にしてもいくら口腔内清掃に努めても、
歯肉の毛細血管の血流が阻害されるような要因があれば歯周病の罹患リスクは改善しません。
低タンパクな食事により、コラーゲン合成が低下し歯肉の粘膜が弱くなることも要因の1つになります。

そこで大事なのが日々の食事なのです。
生体に必要な分のタンパク質をしっかりと摂取し、充分な量のアミノ酸、ビタミンB群、鉄や亜鉛などのミネラルを身体に取り込む必要があります。

逆にもっと糖質の摂取量を減らした方が口腔内のトラブル回避のためには良いのです。
特に砂糖、そして果糖ブドウ糖液糖などの異性化糖は摂らないことが大事です。

こういうことを書くと「随分と極端なことを言っているな」と思う方もいらっしゃるでしょうが
砂糖の摂取量についてはWHO(世界保険機関)でも1日25g以下(ティースプーン6杯分以下)にすべきと発表しています。
本当はもっと減らした方が良いのですが。

「そんなに食べていない」と言う人は多いですが、自分で気づかずに案外と砂糖や糖質を摂り過ぎている方も多くいらっしゃいます。

そして「それなりに食べている」と言いながら肉や卵などの動物性タンパク質の絶対量が足りていない人もかなり多いです。
生体に必要な1日のタンパク質の量は体重1kgにつき最低でも1gです。
例えば体重50kgの人は50g/日のタンパク質を摂らねばタンパク不足になり身体が弱っていきます。
これは肉を50g食べれば良いわけでは全然ありません。

一度、
1週間に食べた物を余さず全て記録し(食事レコーディング)、見返してみると良いでしょう。
「意識せずに相当な量の砂糖や糖質を摂っていた」、「タンパク量が全然足りていなかった」ことに気づく人も多いのではないでしょうか?
現実を直視し事実を認めるところから物事の改善は始まります。
ぜひ食事レコーディングは試してみていただきたいと思います。

国際オーソモレキュラー医学会に参加してきました

2018.4.30(月)
4月27日〜4月29日の3日間、国際オーソモレキュラー医学会 第47回 世界大会に参加してきました。
毎年行われる国際オーソモレキュラー医学会の大会は例年カナダで行われていましたが、
現在の会長が日本人の柳澤厚生先生ということで今回は東京での開催となりました。

非常にタイトなスケジュールの中でほぼ全ての講演を聴講しました。
印象に残っているのは血液オゾン療法、全身の健康に対して今後の歯科に求められる役割、
副腎疲労について等でしたが、
他の全ての講演においても新しい知見が得られ、非常に得るものが多い学会でした。

従来の医学の考え方のみでは救い切れない不定愁訴を持つ方や未病段階の方に対して、
的確に選択されたメガドーズレベルのサプリメンテーションや高濃度ビタミンC点滴を代表とする栄養補充は有効と考えます。

慢性炎症や酸化ストレスを阻止することにより全身の健康の回復・維持を目指すことについては歯科の領域からでも貢献が可能です。
むしろ歯科からのアプローチの方が入り口としてはスムーズかもしれません。
口腔内における疾患の代表格である歯周病、根尖性歯周炎はれっきとした、全身の問題を引き起こす慢性炎症です。
口腔と全身は繋がっています。
従来の歯科治療の考えに基づいた口腔からの治療介入をしつつ、
やはり身体の中から口腔へのアプローチを考えることも必要になってきます。

今回の学会参加で得られたことを、今後の歯科診療に活かしていきたいと思います。

握力計を握ってもらう理由

2018.4.25(水)
握力は全身の筋力のバロメーターとなります。
女性の場合、握力が19kgを下回っていると歩行時の転倒リスクが上がるとされています。
老年期に転倒して大腿骨を骨折でもしようものならもはや自立歩行は不可能になります。
そうなると天寿を全うされるまでの生活の質が著しく低下してしまいます。

全身の筋力が低下するのは運動不足もあるかもしれませんが、要因として大きいのは低タンパクです。
特に肉や卵や魚介類などの動物性タンパク質を充分量摂っていないと大腿四頭筋や大臀筋など、
歩行運動に重要な筋肉が徐々に衰えてしまい、
気がついた時には歩くのにも支障をきたすほど足腰が弱くなってしまっているという状況が見られます。
これは決して自然な老化現象ではなく、単純に栄養不足です。

患者さんご自身の低タンパク・低栄養な食生活に起因する全身の筋力低下を認識していただくために、
最近では握力計を握ってもらうことがあります。

「握力低値→全身の筋力が低下している→タンパク質が足りていないのが原因」
ということ、
そして
「転倒リスクを下げるために全身の筋力を維持、または回復するためには充分なタンパク質摂取と適度な運動が重要である」

ということを知っていただくために、
握力計は良いコミュニケーション・ツールになっています。

オーソモレキュラー療法の入門書を読了しました

2018.3.28(水)
先日、オーソモレキュラー療法の本を読了しました。

ノーベル賞を2回受賞したライナス・ポーリング博士、及びカナダの精神科医 エイブラム・ホッファーにより提唱されたのがオーソモレキュラー療法ですが、
日本でのオーソモレキュラーの創始者といっても過言ではないのが溝口徹医師です。

その溝口徹先生の最新刊が「最強の栄養療法『オーソモレキュラー』入門」です。

私は去年、何度か溝口先生のセミナーを受講しましたが、
この本はベーシックセミナーの内容に近似しており、
オーソモレキュラー療法をよくご存知でない方がその概要を理解するのには最適な入門書となっています。

オーソモレキュラー療法の考え方に沿って生活を見直すことにより本当に体調が良くなってしまうと、
その後も栄養療法の知識を深めていこうとするモチベーションが下がることがありません。

私は今後も自身の健康、及び歯科の治療現場に活かせるオーソモレキュラーの知識を得るために勉強をし続けると思います。

インプラントについて3

2018.3.13(火)
今回はインプラントについてお話ししていきたいと思います。

ご存知の通り、インプラント治療とは、
失われてしまった歯牙が存在していた顎骨の位置に人工歯根を埋め込んで、
歯牙の形態・機能回復をするものです。
現代のデンタルインプラントはスウェーデンのブローネマルク博士が骨とチタンが結合する
「オッセオインテグレーション」を発見したことをきっかけとして以降、急速に発展してきました。

咀嚼能力の回復のための歯科的アプローチに関しては、
従来から義歯(入れ歯)、ブリッジは存在していました。
しかし、それぞれに一長一短がありました。

例えば義歯の場合は装着時の違和感や、取り外しや手入れの手間が面倒なことなどです。
ブリッジは義歯に比べると違和感は少ないですが、歯牙全体を大きく削らなくてはなりません。
対象となる歯牙そのものに焦点を当てて考えてみると、
歯牙を切削してしまうと長期的にはその歯のむし歯のリスクが上がります。

その点インプラントは「義歯の違和感」、「ブリッジの歯牙を大きく削ってしまう」という問題を克服でき、なおかつよく噛めます。
ここはインプラント治療の大きな利点です。

インプラントのデメリットとしては外科的侵襲があること、比較的高額な治療であるということでしょう。
顎骨の状態によってはインプラント治療の適応ではない場合もありますので決して万能な治療法ではありません。

私が特に問題に感じているのは、
若年〜中年期にインプラント治療を受けた人が老年期に入ってから、認知機能が低下した場合です。
認知機能が低下した人は自身での口腔内清掃が著しくおろそかになってしまいます。
さらに口唇や舌の運動にも不具合をきたして残存歯牙が歯肉を傷つける事態も起きてきます。
自身の口腔内を傷つけている原因が歯牙であれば、抜歯すれば良いのですが、
インプラントは顎骨と強固に結合しているため、除去は簡単ではありません。
そうなるとそれまでは咀嚼機能に貢献していたインプラントが有害な異物と化してしまうこともありえるのです。

重要なのは、
歯牙の喪失により低下した咀嚼運動の機能回復は老年期における低栄養や咀嚼運動の低下に起因する身体・認知機能の低下を防ぐための「予防処置」である、
ということなので、
その人がうまく使いこなせるのであれば義歯でもブリッジでも構わないと思います。
もし義歯やブリッジの欠点が気になってしまうのであればインプラント治療は「予防処置」としてとても良い治療だと思います。
しかし、咀嚼運動機能を取り戻した後は、せっかく入れたインプラントが口腔内の有害な異物とならないためにも、認知症にならないことが大事です。

そのためにも糖質の過剰摂取や水素添加された植物油を避ける。
調理器具もアルミ製のものは避けるなど有害重金属を極力身体に入れないようにすることが大事です。
血行が悪いのも認知機能の低下につながりますので適度な運動で血行を良くしておくことも必要です。
老化による身体機能の低下を食い止めるには結局、インプラントその他の欠損補綴治療だけではダメで、
何を食べるか、どう生活するかもセットで考える必要があるのです。

インプラントについて2

2018.3.7(水)
前回に続いて、今回はインプラントを含む欠損補綴治療に対する私の考え方をお話していきたいと思います。

まず大前提として、
私はインプラントに限らず、義歯やブリッジも含めた欠損補綴治療は、
加齢に伴う身体機能の低下を防ぐための「予防処置」だと考えています。

臼歯部が欠損するととたんに咀嚼能力が低下します。
この状態を放置しておくと長年の傾向として噛みにくい肉や野菜を避け、比較的飲み込み易い炭水化物(糖質)の摂取割合が増えていきます。
結果、身体機能の維持に必要なだけのタンパク質の摂取がままならなくなり、免疫力が低下したり、筋肉量が落ちていきます。
肉(動物性タンパク質)にはタンパク質だけではなく、生体の代謝に必要不可欠なビタミンやミネラルも含まれているので、それらを食べないということはタンパク質以外の必須栄養素も取り損ねているということになります。
そして葉物野菜を食べないと食物繊維の摂取量も減るため腸内環境の悪化につながっていきます

糖質の摂取量が多い場合、全身にもたらされる様々な害が最近言われるようになりました。
糖尿病になり易くなったり、認知症やがんの罹患リスクも上がると言われています。

口腔領域で言えば糖質は歯垢の原因ですから摂取量が増えるほどむし歯や歯周病のリスクは当然上がります。

そして臼歯部の欠損数が増えるにつれ食べ物の選択肢はますます狭められ、咀嚼運動そのものも減っていきます。
上下の顎を開閉するために動員される顎顔面領域の筋肉は多数に及ぶため、本来咀嚼運動はその他の運動と同等かそれ以上に脳にフィードバック刺激をもたらし脳機能の活性化・維持に貢献します。
しかし臼歯部の欠損が多くなり食べる物が偏ってくると咀嚼運動の頻度が低下していきます。
結果、脳に刺激が伝わらなくなり認知機能が低下する恐れも出てきます。

つまり「物をよく咬めない」ということは
・必要な栄養素の摂取に偏りが生じる
・脳に刺激を与える咀嚼運動が減ってしまう
ということになります。
どちらも老化の観点からすると大きな問題です。

ですからどのような方法であれ、
歯列における歯牙の欠損状況を改善させ本来の咀嚼能力を取り戻すことは、
将来における老年期での急速な身体機能の低下を防ぐための重要な「予防処置」なのです。

次回はインプラント治療についてお話しをしていきます。

インプラントについて1

2018.3.6(火)
ブログの開設以来、
発信する内容は食事、栄養、運動に関係したことばかり書いてきました。

実はブログを始める際に、
歯科にまつわる内容は他の多くの歯科医院でも情報発信をしているので、
今さら自分が語る必要もないだろうと思い、
むしろ他の歯科医院ではあまり発信していないような食事・栄養と全身、そして口腔にまつわる話を中心にお話しようと決めていました。

そんな中で今回は珍しく歯科治療の話をします。
皆さんは「インプラント」というとどのような感想をお持ちでしょうか?

ネガティヴなイメージから羅列してみると、
「保険が効かない」「高額」「外科手術が怖い」「事故が怖い」「歯医者の金儲け治療」などなど色々出てきそうです。

ではポジティブな方はどうでしょうか。
「入れ歯と違い違和感が少ない」「よく咬める」「歯並びの見た目が良くなった」
「肉も野菜もしっかり食べられる」などなど、こちらも色々出てきます。

従来、歯科インプラントは歯の欠損に対して有効な治療法として発展を遂げてきました。

しかし外科手術時の不注意や一部の不心得な歯科医によって死亡事故やインプラント使い回し等の件がメディアに殊更に取り上げられ、
国民のイメージはインプラント治療のもたらす利点よりも、医療事故その他のリスクに対する恐れの方が大きくなってしまったように思われます。

次回はインプラントを含む欠損補綴治療に対する私の考え方をお話していきたいと思います。

リーキーガット症候群の主原因?

2018.3.2(金)
先月は、
神奈川県保険医協会主催の歯科臨床研究会に出席してきました。

国立感染症研究所部長を経て、現在は鶴見大学歯学部の教授をされている花田信弘先生のご講演でした。

私自身が糖質制限を始めて間もない頃、
花田先生の著書である、
光文社新書の「白米が健康寿命を縮める」
を読んだ当時は結構衝撃でした。
と同時にこれだけ権威のある歯学研究者が穀類までも含めた糖質の過剰摂取に警鐘を鳴らしていることに驚いた記憶があります。

今回は2時間という短い講演時間の中で非常に興味深い話を聞くことができました。

リーキーガットの主原因は、
「歯周病菌の外膜小胞(Outer Membrane Vesicles)ではないか」
とおっしゃっていました。

講演後の質疑応答で
私が
「リーキーガットの原因としてイースト菌(カンジダ菌)の異常増殖等、色々言われていますが、主原因は歯周病菌とお考えですか?」

と質問すると、

「リーキーガットの主原因は歯周病菌のOuter Membrane Vesiclesだと思っています」
とおっしゃっていました。
実際はまだ研究中なのでまだはっきり分かっているわけではないとのことです。

しかし、口腔内細菌が腸内環境に大きな影響を与えているとすれば、
自分自身での口腔ケアや歯科医院での口腔ケアはもはや「お口の健康のため」ではなく、
「腸管、ひいては全身の健康のため」と考え直されることになると思います。

終盤、
花田先生は
「国が地域包括ケアシステムを進めていく以上、歯科医院は全身疾患の重症化予防のための第一次予防の重要な担い手と位置付けられている」
「そこでは咀嚼機能の改善のためのインプラント治療すら、全身疾患の重症化予防のための予防処置という位置付けになる」
「栄養指導も含めた保健指導が歯科にも要求される時代になる」
という趣旨のことをおっしゃっていました。
食事・栄養の摂取は大事だな、と改めて思います。

ためになる講演会のお知らせです。

2018.2.23(金)
2月25日(日)、
栄養に関する講演会が宮前区土橋のアルゴスポーツにて催されるそうです。

現代の人々は糖質過剰摂取、タンパク質・脂質不足、およびビタミン・ミネラル不足が懸念されます。

良かれと思われていた栄養バランスは実は悪いのかもしれません。
この講演会で栄養摂取を見直すきっかけになると良いと思います。

私は当日はヒアルロン酸の勉強会に出席するので残念ながら聴講できませんが、
お時間のある方は是非聴講されると良いと思います。

お薦めの映画

2018.2.16(金)
「あまくない砂糖の話」という映画をご存知でしょうか?

監督・主演のデイモン・ガモーというオーストラリア人が、
一般的には「ヘルシー」されている食事を60日間取り続けて自身の身体の変化を記録していく、というドキュメンタリーです。
彼は「ヘルシー」な食事を通じて1日にスプーン40杯分の砂糖を摂取することになりました。

さて、彼はどうなったでしょう?

他にもアメリカの少年のショッキングな話も出てきます。

私は歯科医なので口腔の健康のために砂糖や、果糖ブドウ糖液糖に代表される異性化糖の摂取については反対の立場です。

「自分はそんなに食べていない」と仰る方は多いですが、
案外と知らないうちに日々の食生活のなかで糖類を摂りすぎている傾向はあります。

DVD化されていますので、
機会があればぜひこの映画を観ていただきたいと思います。

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